不妊症・不育症のための妊娠しやすいからだづくり

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卵子の老化:卵巣・卵子の老化の基礎知識

卵巣の中の原始卵胞は胎生20週頃には600~700万個とピークを向かえ、その後は新たに産生されることはなく、その多くはプログラム細胞死に陥って消失し、毎日毎日減少し続けます。35歳頃の卵子の数は約2万5000個、閉経時であっても卵子の数はゼロではなく、約1000個が卵巣の中に残っています。
閉経間近であっても卵巣の中に原始卵胞が1000個は残っているのだから妊娠するのではないかと思われがちですが、実際には閉経の頃の女性において月経が周期的に起こっていても排卵がほとんど起こっていないといわれています。
これは卵巣の機能が低下しているためで、卵巣の中の原始卵胞もほとんどが育つことはありません。
仮に、排卵が起こったとしても卵子の機能が低下し、受精することができず受精卵になることができなかったり、受精し受精卵となってもその後、プログラムされた細胞分裂がうまくいかず染色体異常となって流産してしまいます。
卵子の老化によるものだと考えれられています。
人の身体が年齢を重ねる毎に老化するように、卵子も老化し妊娠することが難しくなってしまいます。
卵子の老化を臨床像として、妊娠率の低下、流産率の上昇、出生児染色体異常の発現頻度の増加でみることができます。
2010年における総出生児数は1,071,304人において、出生する母体年齢は、20歳代39.0%、30歳代56.4%に対して、40 歳以上は3.2%という結果でした。
一方、2010年における体外受精による出生児数は27,682人で、約40人に1人が体外受精で出生していることになります。
総出生児に対する体外受精出生児の割合は、30~34歳で2.5%、35~39歳で5.7%、40歳以上で9.5%と女性加齢が進むほど増加しており、妊娠成立を体外受精に依存しざるを得ない状況にあるといえます。
さらに、体外受精での妊娠率は女性の加齢によって低下し、特に40歳以降での低下は顕著です。
また、流産率は30~34歳で19.2%、35~39歳で24.6%、40~44歳で42.3%、45歳以上で66%と女性の加齢とともに増加しています。
この妊娠率の低下や流産率の増加は、卵子の染色体異常の発生頻度の上昇によるものと考えられています。
さらに、出生児のダウン症候群などの染色体異常の発生頻度を年齢別にみてみると、33歳で1/625、34歳で1/500、35歳で1/384、36歳で1/303、37歳で1/227、38歳で1/175、39歳で1/137、40歳で1/106、41歳で1/81、42歳で1/64、43歳で1/50、44歳で1/38、45歳で1/30という結果で、女性の加齢とともに増加することが知られています。

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