不妊症・不育症のための妊娠しやすいからだづくり

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女性ホルモンとは:卵巣・卵子の老化の基礎知識

女性ホルモンとは、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)で、これらのホルモンは視床下部から分泌される黄体化ホルモン(LH)・卵巣刺激ホルモン(FSH)によりコントロールされています。
これはさらに視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の伝達により上位中枢のコントロールを受けています。
このように上位中枢からのポジティブフィードバックと自身の分泌濃度上昇によるネガティブフィードバックによって調節され、この調節が視床下部ー下垂体ー卵巣系といいます。

女性ホルモンの変動

女性ホルモンは、成熟女性ではLHの周期的分泌によって、約1か月周期で分泌動態が変化しています。
周期的調節機構は思春期以降、数年を経て完成します。

思春期の女性ホルモンの変動

思春期は、身体の発育がきわめて急速に進み、女性としてのからだの機能が急激に発達する時期で、思春期の発来の引き金は、視床下部の女性ステロイドホルモンに対する感度の低下によるといわれています。
思春期の初期にはFSHの分泌が始まり、卵胞を発育させてエストロゲンを分泌させます。増加したエストロゲンの作用を受けて、第2次性徴がおこります。
思春期後半になると、LHは睡眠時に上昇し、GnRHの刺激を受け、やがて律動的に分泌をおこなうようになり、月経周期を獲得します。
思春期の発来には、視床下部ー下垂体ー卵巣系のほか、副腎・甲状腺ホルモン、プロラクチン、成長ホルモンも密接に関係しているといわれ、月経の発来には身体の発育が不可欠です。
この時期の過度のダイエットなどによる体重減少などのストレスは、女性としての成熟過程を逆行させるように作用し、LHの律動的分泌の消失、無排卵、低プロラクチン状態、さらには低エストロゲン状態へと退行させることになります。

妊娠・分娩による女性ホルモンの変動

女性が経験する第2の大きなホルモン変動の時期は、妊娠・分娩の時期です。
妊娠初期は、妊娠黄体から分泌されるホルモンによって妊娠が維持されていますが、やがて胎盤から高濃度のホルモンが分泌されるようになり、妊娠期間を通して、通常の何倍ものホルモンレベルとなります。
分娩時の劇的なホルモンの変化の後、妊娠維持のための多量のホルモンが胎盤娩出に伴って短期間に消退していきます。この時期の変動はとくに急激なもので、心身の適応に追いつかず、精神的なストレスを感じ、マタニティブルーズとなる女性も多くみられます。
妊娠・分娩による身体的な変化が妊娠前の状態にほぼ回復するのに、約6か月かかるといわれています。

更年期の女性ホルモンの変動

更年期とは、女性の加齢にともなう生殖期から非生殖期への移行期であり、閉経周辺期とその前後の変動的な時期が含まれます。
閉経とは、卵巣の機能が停止して、排卵が無くなり、月経が終わることをいいます。
胎児の初期には500万個あったと推定される原始卵胞は、出生時には約70万個程度になり、その後徐々に減少し始めます。とくに40代からその数は急激に減少し、卵巣の大きさも全体に縮小し、50歳前後で卵巣は索状の組織に変化し、機能は停止します。この卵巣機能の完全な停止が閉経であり、エストロゲンの産生、分泌は消失します。
卵巣が老化すると、視床下部から性腺刺激ホルモンの分泌の指示が出され、脳下垂体も性腺刺激ホルモンを分泌して、卵巣に女性ホルモンの分泌を促しているのに、卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体形成ホルモン(LH)への反応が低下し、排卵が少なくなり、プロゲステロン産生量が減少し、最終的には卵胞が反応しなくなり、排卵が行われなくなります。
更年期には「卵巣機能の低下」「環境的な要因」「本人の気質や体質の問題」などから心身にさまざまな変化が起こり、さまざまな身体的症状および精神神経症状が現れるのが更年期障害です。

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