不妊症・不育症のための妊娠しやすいからだづくり

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流産の臨床的分類:不育症の基礎知識

流産は、臨床的に以下のように分類されます。

切迫早産

●病態:流産発生の危険がある状態。
子宮口:子宮口未開大
●症状:少量の出血がみられ、軽度の下腹部痛、下腹部緊満感、腹痛などがみられることがあります。
●超音波検査:胎芽(胎児)、心拍動を認める。縦毛膜下血腫を認めることがあります。
妊娠の継続:可能
●治療:妊娠初期は有効な治療法はありません。妊娠16週以降であれば子宮収縮がある場合は、子宮収縮抑制剤が投与されます。
*切迫流産とは流産の状態を表現したものではなく、妊娠初期の子宮からの出血を主徴とした状態に対する名称です。

完全流産

●病態:流産が進行した結果、胎児(胎芽)およびその付属物(胎盤・卵膜・臍帯など)が完全に排出された状態。
●子宮口:子宮口未開大
●症状:今までみられていた出血や下腹部痛が、軽減または消失する。
●超音波検査:胎芽(胎児)を認めず、胎嚢の消失を認める。
●妊娠の継続:不可能
●治療:特に必要はなく、自然に子宮収縮がおこり復古が進みます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

不全流産

●病態:流産が進行した結果、胎児(胎芽)およびその付属物(胎盤・卵膜・臍帯など)が完全に排出されず、一部が残留した状態。
●子宮口:子宮口未開大
●症状:出血、下腹部痛が持続する。
●超音波検査:胎芽(胎児)を認めない。または、胎芽(胎児)を認めても心拍動が確認できない。
●妊娠の継続:不可能
●治療:子宮内容除去術がおこなわれます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

稽留流産

●病態:胎児(胎芽)が子宮内で死亡し、子宮内に停滞しているが、母体に自覚症状がない状態。
●子宮口:子宮口未開大
●症状:無症状のことが多い(少量の性器出血を認めることがある。)
●超音波検査:枯死卵を認める。
●妊娠の継続:不可能
●治療:子宮内容除去術がおこなわれます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

進行流産

●病態:流産が進行している状態。
●子宮口:子宮口開大
●症状:切迫流産に比べて、多量の性器出血がみられます。また、陣痛様の下腹部痛がある。
●超音波検査:胎芽(胎児)を認めない。または胎芽(胎児)を認めても心拍動を確認することができない。
●妊娠の継続:不可能
●治療:子宮内容除去術がおこなわれます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

化学的流産

●病態:妊娠反応は陽性となったが超音波検査にて、胎嚢が確認される時期(妊娠5週)以前に流産になったものをいいます。
●症状:月経様の出血を認めます。

感染性流産

●病態:一般的には流産経過中に子宮内感染が生じた状態をいいます。
●症状:発熱し、重症化すれば敗血症を来たします。

頚管流産

●病態:全卵が完全に子宮腔から排泄されたにもかかわらず外子宮口が開大しないために妊卵が子宮頚管内にとどまっている状態。

延滞流産

●病態:流産開始後妊卵の排出までが数週間に及ぶもの。

習慣流産

●病態:3回以上の自然流産を繰り返す状態。

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